チョーク

若手教師に伝えたい!生徒指導で“慌てない先生”になる3つのコツ

はじめに:生徒指導は「大きく騒いで小さく収める」

学校の先生をしていて、気が抜けないのが「生徒指導」だと思います。
生徒の問題行動への対応、保護者対応など、後手に回るほど大変になってしまうのがこの仕事。
だからこそ私は、「生徒指導は大きく騒いで小さく収める」ことを大切にしています。
ここでは、私が日頃から意識している生徒指導のポイントを3つご紹介します。

① 生徒からの相談は、口を挟まず最後まで聞く

生徒の問題行動やトラブルの多くは、相談の中から見えてくるものです。
生徒は自分の「困り感」から相談をしてくれます。だからこそ、どんな時でも相談できる雰囲気を作ることが大切です。

話しかけやすい先生になるために

  • 廊下ではゆっくり顔を上げて歩く
  • 挨拶は先生から
  • 生徒から声をかけられたら手を止めて話を聞く

そして最も大事なのは、「途中で口を挟まない」こと。
生徒が嘘をついたり、ごまかしたりすることもありますが、途中で遮ると「先生は聞いてくれない」と思わせてしまいます。
まずは最後まで聞く。その上で一緒に整理すれば十分です。
そして、「教えてくれてありがとう」の気持ちで対応することが、次の信頼関係につながります。

② ホウレンソウはすぐ!学年主任・生徒指導主事・管理職へ

担任や学年内だけで対応を止めるのは絶対に避けましょう。
小さなことだと思っていても、後に大きな問題になることはよくあります。
生徒指導主事や管理職は、多くのケースを経験している頼れる存在です。迷わず相談しましょう。

若手教員がやりがちな落とし穴

「忙しそうで声をかけづらい」「迷惑をかけてはいけない」と思ってしまうこと。
しかし、報告が遅れて問題が大きくなる方が、結果的に管理職に負担をかけてしまいます。
どんな小さなことでも、早めの報告・連絡・相談が信頼につながります。

ホウレンソウはすぐ!学年主任、生徒指導主事、管理職へ!

③ その日の指導は、その日のうちに保護者へ

保護者の方々は、子どもたちを大切に育ててきました。
「子どもは宝」という言葉の通り、学校に託す先生への信頼も大きいものです。

伝えるのが怖いときこそ、誠実に伝える

注意された、トラブルがあったなど、言いづらい内容もありますよね。
でも「今日あったこと」をその日のうちに伝えるのと、次に同じことが起きてから伝えるのでは、受け取り方が全く違います。
事実を淡々と伝えるだけで構いません。「その日の指導、その日のうちに」。これが信頼関係を築く第一歩です。

おわりに:小さな積み重ねが信頼を生む

生徒指導は一朝一夕にうまくなるものではありません。
しかし、「生徒の声を聞く」「すぐ報告する」「保護者へ伝える」という3つを意識するだけで、確実に変わります。
どんな場面でも慌てず、丁寧に向き合う先生でいられますように。

ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験