慌ただしい時期ですが、短い時間でも効果的に生徒の自己肯定感を高め、次年度や次学期に繋げるための働きかけをまとめました。


2学期ラスト4日間:生徒の心を動かす「1日1テーマ」

【1日目】「できたこと」の棚卸し(自己肯定)

まずは、この長い2学期(約4ヶ月間)を走り抜けた自分を認めさせる時間を作ります。

  • 具体的な働きかけ:
    • 「2学期の行事や授業で、少しでも前進したことは?」と問いかける。
    • 大きな成功だけでなく「忘れ物が減った」「挨拶を返せた」などの小さな変化を価値付ける。
  • ポイント: 振り返りカードを書く際、担任が机間巡視をしながら「あの時の合唱コンクール、頑張ってたよね」と個別に声をかけるだけで、生徒の納得感は深まります。

【2日目】「感謝」を言葉にする(人間関係)

冬休みに入ると、クラスメイトや先生と離れます。感謝を伝えることで、クラスの空気感を温かく保ったまま終業式を迎えられます。

  • 具体的な働きかけ:
    • 「サンクスカード」や「付箋」を活用し、身近な友達に感謝を伝える。
    • 「係の仕事を黙々とやってくれて助かった」「あの時笑わせてくれて嬉しかった」など、具体的なエピソードを書くよう促す。
  • ポイント: 照れくさがる生徒も多いため、教師がまず「先生はこのクラスの〇〇なところに助けられたよ」と手本を見せることが大切です。

【3日目】「大掃除」を心の整理に(環境整備)

机の中やロッカーだけでなく、気持ちの整理も行います。

  • 具体的な働きかけ:
    • 「3学期の自分へのプレゼントだと思って、ピカピカにしよう」と声をかける。
    • 掲示物を剥がす際、当時の思い出を1分だけ話し、「区切り」を意識させる。
  • ポイント: 掃除を「作業」にせず、一つの区切りとしての「儀式」として捉え直させます。

【4日目(終業式)】「未来」への種まき(意欲)

最後の日。通知表の結果以上に大切な「これから」の話をします。

  • 具体的な働きかけ:
    • 「冬休みにこれだけはやる」という1点集中目標を決めさせる。
    • 「1月〇日、また笑顔で会おう」と、再会を楽しみにしていることを全力で伝える。
  • ポイント: 担任からの「最後の話」は短く。生徒一人ひとりと目を合わせ、「あなたの居場所はここにある」というメッセージを込めて送り出します。

忙しい先生へ:これだけは意識したい「プラスアルファ」

働きかけの種類具体的な行動
個別承認4日間で、全員と最低1回は「通知表に関係ない雑談」をする。
視覚的演出黒板にカウントダウンと、毎日一言メッセージ(元気が出る言葉)を書く。
雰囲気作り朝の会で談笑をするなど、リラックスした空気を作る。

まとめ:最高の「さよなら」が最高の「明けましておめでとうございます。」を作る

2学期の終わりは、生徒にとっても解放感と同時に、どこか寂しさや不安が混じる時期です。この4日間で「このクラスでよかった」「自分は頑張った」と思わせることができれば、3学期の学級経営は半分成功したようなものです。

先生自身も多忙を極める時期ですが、あと少しだけ、生徒との「心の対話」を楽しんでみませんか。


ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験