中学校での獣害被害──クマ・イノシシが学校に出没したときに教師・学校ができること
最近、地方の中学校を中心に、校舎・校庭に クマ や イノシシ といった“野生動物”が侵入・出没する事例が増えています。例えば、岩手県滝沢市の中学校では子グマが校舎に侵入し、けが人はありませんでしたが先生・生徒ともに大きなショックを受けています。
学校という「子どもが集まる場所」における獣害リスクは、教員・管理職・保護者ともに無視できない課題です。この記事では、学校でのクマ・イノシシ等の野生動物被害について、具体的事例・原因分析・事前対策・対応体制・教員が知っておくべき実践ポイントを紹介します。
Contents
1. 具体的な被害事例
以下は、学校で報告された野生動物の出没事例です。
- 岩手県滝沢市の中学校で、子グマ1頭が校舎内に侵入。けが人なし。
- 宮城県大衡村の中学校校庭で、イノシシ1頭が約10分間うろつき、教員による威嚇で追い出された。
これらの事例から、「校舎・校庭」「通学・登下校時」「換気用ドアを開けたとき」などが侵入・接触の起点になっていることがわかります。
2. なぜ学校に出没するのか?原因と背景
学校で野生動物が出没する背景には、以下のような原因が考えられます。
- 学校が住宅地・山林・農地の近くに立地しており、動物の行動圏に入っている。
- 校庭や校舎の裏山・林に余地があり、動物が“隠れ場”として侵入しやすい。
- 換気のために開放していた非常口やドア、校庭の出入口の監視が甘くなっていた。 :contentReference[oaicite:5]{index=5}
- 餌となるもの(ゴミ、生ゴミ、給食残渣)が適切に処理されていない/匂いが外に漏れていた。
3. 学校としてできる“事前対策”4つ
- 入口・出入口・裏山の出入り口を点検・施錠する 非常口や通用門、林に面したフェンスなどをチェックし、動物が通り抜ける隙間をなくす。
- 校庭・校舎周囲の見通しを確保する 茂み・草木を定期的に刈り、生徒が隠れたり動物が潜める場所を減らす。
- 生ゴミ・給食残渣の管理を徹底する クマ・イノシシは匂いを頼りに近づくため、密閉容器で保管・速やかに廃棄を行う。
- 通学・登下校時の見守り強化・音を出す工夫 特に山林・田畑が近い道では、鈴を付けたり、登下校は複数で行うように促す。
4. 出没・接触が起きたときの“対応体制”
万が一、校内や校庭で野生動物と遭遇した場合の対応として、以下が重要です。
- 生徒にはすぐ「教室に戻る」「先生に報告する」と指示し、**動物に近づかないように**徹底する。
- 職員室・管理職に即時報告し、必要であれば **警察・都道府県の野生動物対策課** に連絡する。
- 動物を刺激しないよう、**大声・走る・近づく行為は禁止**。代わりに離れた場所から静かに退避。
- 発見場所・時間・状況を記録し、次回以降のリスク管理に役立てる。
5. 教員として抑えておきたいポイント
教員が現場で意識しておくべきポイントを以下に整理します。
- 「動物の出現=珍しい出来事」という認識ではなく、**継続的リスクとして捉える**こと。
- 日常的に生徒・保護者・地域に周知を図ること(校内掲示・朝の会・保護者メールなど)。
- 異常発見時の初動対応マニュアルを職員で共有し、**役割分担を明確にしておく**。
- 地域の猟友会・自治体・教育委員会と連携を図ることで、野生動物情報の共有・対応体制を強化する。
まとめ
学校という場所は「子どもの安全」が最優先です。クマ・イノシシなどの野生動物出没は決して“ありえない事”ではなく、特に山間部・農村部・林近くの学校では現実的なリスクです。
事前対策・対応体制・教員の意識がそろうことで、生徒が安心して学べる環境が守られます。
まずは“日常点検”と“報告・共有の仕組み”から始めましょう。








