冬季うつは“甘え”じゃない|中学生の心を守る予防と回復のヒント

冬になると「朝起きられない」「学校に行きたくない」と感じる中学生が増えます。保護者や先生の中には「怠けているのでは?」「甘えているだけでは?」と不安になる方もいるかもしれません。しかし、これは“冬季うつ”という季節性の心の不調かもしれません。

冬季うつとは?

冬季うつ(季節性感情障害)は、秋〜冬にかけて気分が落ち込み、やる気が出ない、眠気が強い、食欲が増すなどの症状が出る状態です。中学生は思春期のホルモン変化や学校生活のストレスも重なり、特に影響を受けやすい時期です。

「怠惰」や「甘え」と決めつけない

うつ状態は“心のエネルギーが低下している”状態です。無理に登校させたり、叱ったりすることで、さらに症状が悪化することもあります。まずは「休むことも回復の一部」と理解することが大切です。

予防のためにできること

  • 朝の光を浴びる:セロトニン分泌を促し、気分が安定しやすくなります。
  • 生活リズムを整える:起床・食事・入浴の時間を一定に保つ。
  • 軽い運動を取り入れる:散歩やストレッチで心身の活性化。
  • 「できたこと」を記録する:小さな達成感が自己肯定感につながります。

相談室や家庭でできる回復支援

  • 相談室登校の活用:教室が難しい場合は、相談室や保健室からの登校練習が有効。
  • カウンセリングの導入:スクールカウンセラーや外部相談機関での対話支援。
  • 家族の共感:「頑張れ」より「つらかったね」「話してくれてありがとう」の言葉が回復を促します。

回復のステップは人それぞれ

「登校できるようになること」だけがゴールではありません。まずは心の安全基地をつくり、少しずつエネルギーを回復させることが大切です。焦らず、寄り添いながら見守る姿勢が、子どもにとって最大の支えになります。

まとめ

冬季うつは誰にでも起こりうる心の不調です。中学生の「登校できない」は、甘えでも怠惰でもなく、SOSのサインかもしれません。相談室や家庭でできる支援を通じて、安心して回復できる環境を整えていきましょう。

ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験