教員が30歳までにやっておくべきお金のこと10選

はじめに
「教員の給料って、将来も安定してるから大丈夫でしょ?」
私も新任の頃、そう思っていました。しかし、7年間教員として働いてきた今、その考えが甘かったと痛感しています。
給料は思ったより上がらない。残業代は出ない。老後資金は自分で準備しないといけない。
30代になってから慌てて準備を始めるより、20代のうちから少しずつ積み重ねた方が、確実に人生が楽になります。
この記事では、FP3級を取得した現役教員の私が、実際に実践してきた「30歳までにやっておくべきお金のこと」を10個厳選しました。1つでも実践すれば、5年後、10年後の自分に感謝されるはずです。
目次
- 家計簿をつけて支出を見える化する
- 固定費を見直して年間10万円削減
- つみたてNISAで資産形成を始める
- 緊急予備資金を半年分貯める
- 保険の見直しで無駄をカット
- 奨学金の繰上返済を検討する
- iDeCoで老後資金+節税対策
- クレジットカードを整理する
- FP3級を取得してお金の知識を身につける
- 副業・スキルアップへの自己投資
1. 家計簿をつけて支出を見える化する
なぜ家計簿が必要なのか
「毎月、給料日前にお金がない…」
そう感じているなら、まず家計簿をつけましょう。支出を把握していないと、どこにお金が消えているのか分かりません。
私自身、家計簿をつけ始めてから、「コンビニで月2万円使っていた」「サブスクで年間5万円払っていた」といった無駄に気づきました。
おすすめの家計簿アプリ
マネーフォワード ME
- 銀行口座・クレジットカードと自動連携
- 支出を自動で分類
- 無料プランでも十分使える
Zaim
- レシート撮影で自動入力
- シンプルで使いやすい
- 予算管理機能が充実
紙の家計簿派には
- ダイソーの家計簿(110円)
- シンプルで続けやすい
実践のコツ
- 完璧を目指さない
- 100円単位は気にしない
- 大まかな支出が分かればOK
- 月1回の振り返り
- 給料日に前月を振り返る
- 無駄遣いをチェック
- 3ヶ月続ける
- まずは習慣化が目標
- 続けば自然と節約意識が芽生える
2. 固定費を見直して年間10万円削減
固定費見直しの効果
固定費は一度見直せば、毎月自動的に節約できます。我慢する必要がないのに、効果は絶大です。
私が実際に削減した固定費の内訳:
- スマホ代:7,000円 → 2,000円(年6万円削減)
- 保険料:15,000円 → 5,000円(年12万円削減)
- サブスク:5,000円 → 1,000円(年5万円削減)
合計:年間23万円の削減
見直すべき固定費TOP5
① スマホ代(最優先)
三大キャリアから格安SIMへ
- docomo/au/SoftBank:月7,000〜10,000円
- 楽天モバイル/ahamo/LINEMO:月2,000〜3,000円
削減額:年間4〜8万円
私は楽天モバイルに変更して、月7,000円 → 2,000円になりました。通信品質も問題なく、大満足です。
② 保険料
教員が陥りがちな罠
- 言われるがまま加入した生命保険
- 医療保険が2つ3つある
- 会社の団体保険と個人保険が重複
見直しのポイント
- 独身なら高額な死亡保障は不要
- 医療保険は最低限でOK
- 県民共済・都民共済で十分なことも
削減額:年間5〜10万円
③ サブスク
意外と忘れがちなサブスク
- 動画配信サービス(Netflix、Amazon Primeなど)
- 音楽配信(Spotify、Apple Musicなど)
- 雑誌読み放題
- アプリの月額課金
見直し方法
- クレジットカードの明細をチェック
- 使っていないサブスクを解約
- 本当に必要なものだけ残す
削減額:年間2〜5万円
④ 電気・ガス
電力会社の切り替え
- 大手電力会社から新電力へ
- シミュレーションサイトで比較
削減額:年間1〜2万円
⑤ 家賃(可能なら)
引っ越しを検討
- 家賃1万円下げる = 年12万円削減
- 築年数・駅距離を妥協すれば可能
ただし、引っ越し費用と天秤にかけて判断しましょう。
固定費見直しチェックリスト
- [ ] スマホを格安SIMに変更
- [ ] 保険を見直し(不要な保険を解約)
- [ ] サブスクを整理(使っていないものを解約)
- [ ] 電力会社を比較検討
- [ ] ガス会社を比較検討
- [ ] 家賃の交渉または引っ越し検討
3. つみたてNISAで資産形成を始める
なぜ教員こそ投資が必要なのか
「公務員だから安定してるし、投資は必要ない」
これは大きな誤解です。
教員の現実
- 給料は思ったより上がらない
- 退職金は減少傾向
- 老後資金は自分で準備が必要
つみたてNISAの3つのメリット
- 運用益が非課税(20年間)
- 月100円から始められる
- ほったらかしでOK
つみたてNISAの始め方
STEP1:証券口座を開設
おすすめの証券会社
- SBI証券
- 取扱銘柄が最多
- クレカ積立でポイント還元
- 初心者にも使いやすい
- 楽天証券
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 画面が見やすい
- 楽天銀行との連携でお得
- マネックス証券
- クレカ積立のポイント還元率が高い
- サポートが充実
開設は無料、スマホで10分で完了します。
STEP2:積立設定
おすすめファンド3選
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 全世界の株式に分散投資
- 信託報酬:0.05775%(最安クラス)
- 迷ったらこれ
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 米国の主要500社に投資
- 過去のリターンが高い
- 信託報酬:0.09372%
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天証券なら楽天ポイントで買える
- オルカンと同じく全世界分散
積立金額の目安
- まずは月5,000円から
- 慣れたら月10,000〜33,333円(年間40万円の上限)
STEP3:ほったらかし
つみたてNISAは長期・積立・分散が基本です。
やってはいけないこと
- 短期で売買する
- 暴落時に慌てて売る
- 頻繁に銘柄を変える
やるべきこと
- 毎月自動積立
- 年1回の確認
- 20年間継続
実際のシミュレーション
条件
- 月3万円を20年間積立
- 年利5%で運用(過去の平均リターン)
結果
- 積立元本:720万円
- 運用益:約510万円
- 合計:約1,230万円
つみたてNISAなら、この510万円の運用益が非課税です(通常なら約100万円の税金)。
4. 緊急予備資金を半年分貯める
緊急予備資金とは
突然の出費に備えるための貯金です。
想定される緊急事態
- 病気・怪我で働けなくなる
- 家電が壊れる
- 冠婚葬祭
- 車の修理
いくら貯めればいい?
目安:生活費の3〜6ヶ月分
例:
- 月の生活費が20万円なら、60〜120万円
- 月の生活費が15万円なら、45〜90万円
私は80万円を緊急予備資金として確保しています。
どこに置いておく?
おすすめの置き場所
- ネット銀行の普通預金
- 楽天銀行(金利0.1%)
- 住信SBIネット銀行
- すぐに引き出せる
- 定期預金
- 金利は低いが元本保証
- 簡単には使えない(無駄遣い防止)
投資には回さない
- 緊急時に暴落していたら困る
- すぐに現金化できることが重要
貯め方のコツ
- 給料天引き
- 給料日に自動で別口座に移す
- 財形貯蓄の活用
- ボーナスを活用
- 夏・冬のボーナスで一気に貯める
- 1回のボーナスで20〜30万円
- 目標を可視化
- 貯金額をグラフにする
- 達成したら自分にご褒美
5. 保険の見直しで無駄をカット
教員が入りすぎている保険
よくあるパターン
- 生命保険(死亡保障3,000万円)
- 医療保険(入院日額1万円)
- がん保険
- 学資保険
- 個人年金保険
月の保険料:2〜3万円
これ、本当に必要ですか?
教員に必要な保険
独身の場合
- 医療保険:最低限(県民共済で十分)
- 生命保険:基本不要
- がん保険:任意
既婚・子どもありの場合
- 医療保険:最低限
- 生命保険:必要(掛け捨てで十分)
- 学資保険:不要(つみたてNISAの方が良い)
見直しの手順
STEP1:加入中の保険を洗い出す
確認方法
- 保険証券を集める
- クレジットカードの明細をチェック
- 給与明細の控除項目を確認
STEP2:保障内容を確認
チェックポイント
- 死亡保障はいくら?
- 医療保障はいくら?
- 保険料は月いくら?
STEP3:不要な保険を解約
解約すべき保険
- 独身なのに高額な死亡保障
- 医療保険が複数ある
- 貯蓄型保険(学資保険、個人年金)
STEP4:必要な保険に入り直す
おすすめの保険
- 県民共済・都民共済:月2,000円程度
- 掛け捨て生命保険(必要な場合のみ)
FP有料相談の活用
保険の見直しは、FPに相談するのもおすすめです。
有料相談できるサービスを探す
注意点
- 新しい保険を勧められることがある
- 複数のFPに相談して比較
- 最終判断は自分で
6. 奨学金の繰上返済を検討する
奨学金返済の現実
教員の多くが奨学金を借りています。
平均的なケース
- 借入額:300万円
- 返済期間:15年
- 月の返済額:約2万円
- 総返済額:約360万円(利息60万円)
繰上返済のメリット
利息が減る
- 早く返せば返すほど、利息が減る
- 100万円繰上返済 → 利息5万円削減も
精神的な安心
- 借金がなくなる安心感
- 他の目標にお金を使える
繰上返済すべき? vs 投資に回すべき?
繰上返済を優先すべきケース
- 奨学金の金利が1%以上
- 借金があるとストレス
- 結婚・出産を控えている
投資を優先すべきケース
- 奨学金の金利が0.5%以下
- つみたてNISAを始めていない
- 緊急予備資金がない
私の判断
- 緊急予備資金を貯める
- つみたてNISAを始める
- 余裕があれば繰上返済
繰上返済の方法
日本学生支援機構(JASSO)の場合
- スカラネット・パーソナルにログイン
- 「繰上返還申込」を選択
- 返済額を入力
- 指定口座から引き落とし
手数料は無料です。
7. iDeCoで老後資金+節税対策
iDeCoとは
個人型確定拠出年金の略で、自分で作る年金制度です。
iDeCoの3つのメリット
- 掛金が全額所得控除(税金が減る)
- 運用益が非課税
- 受取時も税制優遇
教員のiDeCo節税効果
シミュレーション
- 年収:400万円
- iDeCo掛金:月12,000円(年144,000円)
- 所得税・住民税率:20%
節税額:年間約29,000円
つまり、144,000円積み立てて、29,000円の税金が戻ってくるイメージです。
iDeCoの注意点
デメリット
- 60歳まで引き出せない
- 結婚、住宅購入でも引き出せない
- 緊急予備資金とは別で考える
- 手数料がかかる
- 口座管理手数料:年2,000〜5,000円
- 低コストの金融機関を選ぶ
- 掛金上限がある
- 教員(公務員):月12,000円まで(改訂される予定)
iDeCoの始め方
STEP1:金融機関を選ぶ
おすすめの金融機関
- SBI証券(手数料最安)
- 楽天証券
- マネックス証券
STEP2:掛金を決める
おすすめ
- まずは月5,000円から
- 慣れたら上限の12,000円へ
STEP3:商品を選ぶ
おすすめ商品
- eMAXIS Slim 全世界株式
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
つみたてNISAと同じ商品でOKです。
つみたてNISA vs iDeCo
併用がベスト
- つみたてNISA:月33,333円(柔軟性重視)
- iDeCo:月12,000円(節税重視)
無理なら、まずはつみたてNISAを優先しましょう。
8. クレジットカードを整理する
カードの持ちすぎは損
よくある状態
- 財布にクレジットカードが5枚
- どれで払えばいいか分からない
- ポイントが分散して貯まらない
- 年会費だけ取られているカードも
理想は1〜2枚
メインカード1枚 + サブカード1枚
これで十分です。
教員におすすめのクレジットカード
1. 楽天カード
メリット
- 年会費無料
- ポイント還元率1%(楽天市場なら3%)
- 楽天証券との連携でお得
こんな人におすすめ
- 楽天サービスを使っている
- ポイントを貯めたい
2. 三井住友カード(NL)
メリット
- 年会費無料
- コンビニ・マクドナルドで最大7%還元
- ナンバーレスでセキュリティ◎
こんな人におすすめ
- コンビニをよく使う
- シンプルなカードが好き
3. JCB CARD W
メリット
- 年会費無料
- ポイント還元率1%
- Amazonでお得
こんな人におすすめ
- 39歳以下
- Amazonをよく使う
カード整理の手順
- 全カードをリストアップ
- 年会費がかかるカードをチェック
- 1年間使っていないカードを解約
- メイン1枚、サブ1枚に絞る
解約するだけで、年会費が節約できます。
9. FP3級を取得してお金の知識を身につける
なぜFP3級がおすすめ?
理由は3つ
- お金の基礎知識が体系的に学べる
- 教員の仕事にも活かせる(生徒への指導)
- 資格として履歴書に書ける
私自身、FP3級を取得してから、お金に対する不安が大きく減りました。
FP3級で学べること
6つの分野
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険)
- 金融資産運用(投資)
- タックスプランニング(税金)
- 不動産
- 相続・事業承継
学習時間:50〜100時間
勉強方法
おすすめ教材
- 参考書
- みんなが欲しかった!FPの教科書3級
- わかりやすく、初心者向け
- 過去問題集
- みんなが欲しかった!FPの問題集3級
- 過去問を解くのが合格への近道
- YouTube
- ほんださん/東大式FPチャンネル
- 無料で学べる
受験情報
試験日
- 年3回(1月、5月、9月)
受験料
- 学科:4,000円
- 実技:4,000円
- 合計:8,000円
合格率
- 60〜80%(しっかり勉強すれば合格できる)
FP3級取得後の変化
私の場合
- 保険を見直して年10万円削減
- つみたてNISA、iDeCoを開始
- 家計管理が楽になった
- 教員の給与体系が理解できた
投資効果
- 学習時間:80時間
- 受験料:8,000円
- 削減・増加した資産:年50万円以上
最高のコスパです。
10. スキルアップへの自己投資
なぜ自己投資が必要?
教員の給料は安定していますが、大きく増えることはありません。
現実
- 初任給:約20万円
- 10年目:約28万円
- 20年目:約35万円
対策
- 本を書くなどの副業で収入を増やす
- スキルを磨いて選択肢を広げる
自己投資の例
スキルアップ
- 資格取得(FP、簿記、ITなど)
- オンライン講座(Udemy、Schooなど)
- 書籍(月2〜3冊)
健康への投資
- ジム代
- 健康診断(人間ドック)
- 質の良い睡眠(寝具)
投資の目安:月5,000〜10,000円
これは「消費」ではなく「投資」です。将来の自分への投資として、惜しまず使いましょう。
まとめ:今日から始める3つのアクション
30歳までにやっておくべきお金のこと10選、いかがでしたか?
全部を一度にやる必要はありません。まずは、できることから1つずつ始めましょう。
今日から始める3つのアクション
1. 家計簿アプリをダウンロード
- マネーフォワード ME
- Zaim
- まずは支出の見える化から
2. 証券口座を開設
- SBI証券または楽天証券
- つみたてNISAを始める準備
3. 固定費を1つ見直す
- スマホを格安SIMに変更
- 使っていないサブスクを解約
この3つだけで、年間10万円以上の効果があります。
5年後、10年後の自分のために
20代の今、少しずつ積み重ねたことが、30代、40代で大きな差になります。
- つみたてNISAを10年続ければ、数百万円の資産に
- 固定費を見直せば、累計100万円以上の節約に
- 自己投資をすれば、キャリアの選択肢が広がる
未来の自分が、今日の自分に感謝する日が必ず来ます。








