先生の老後資金はどうなる?教職員の年金構造と、いま準備すべき「プラスアルファ」の備え

「先生の年金は手厚い」と昔から言われてきましたが、実は2015年(平成27年)に大きな転換期を迎えました。かつての「共済年金」は厚生年金に統合され、今の先生方は民間企業に勤める方と同じ厚生年金に加入しています。
「じゃあ、公務員(公立校)のメリットはなくなったの?」
「私立学校の先生とは何が違うの?」
そんな疑問を解決するために、2026年現在の教職員年金の全体像を分かりやすく図解するように解説します。
1. 教職員の年金は「3階建て」構造
現在の先生方の年金は、大きく分けて以下の3つの階層で構成されています。
| 階層 | 名称 | 内容 |
| 1階 | 国民年金(基礎年金) | 全国民共通の土台です。 |
| 2階 | 厚生年金 | 現役時代の給与や加入期間に応じて決まる報酬比例部分です。 |
| 3階 | 年金払い退職給付 | 公務員や私学教職員独自の「職域加算」に代わる新制度です。 |
かつては3階部分に「職域加算」という強力な上乗せがありましたが、現在は「年金払い退職給付」という積立型の制度に移行しています。
2. 「公立」と「私立」で何が違う?
加入する窓口(実施機関)が異なりますが、基本的な年金の計算ルールは同じです。
- 公立学校の先生地方公務員として「公立学校共済組合」に加入します。
- 私立学校の先生「日本私立学校振興・共済事業団(私学事業団)」に加入します。
以前は私学と公立で保険料率に差がありましたが、現在は18.3%(労使折半)で統一されています。
3. 【2026年最新】知っておきたい2つのトピック
① 在職老齢年金の基準緩和(2026年4月〜)
定年退職後に再雇用等で働く先生に朗報です。2026年4月から、給与と年金の合計額が月額62万円(従来は50万円台)を超えなければ、年金がカットされずに全額受け取れるようになります。ベテランの先生が働きやすい環境が整ってきています。
② iDeCo(イデコ)の活用拡大
公務員のiDeCo拠出限度額はかつて月1.2万円でしたが、制度改正により現在は最大月2万円(※年金払い退職給付の状況による)まで拡充されています。3階部分の「年金払い退職給付」だけでは不安という方が、自分で「4階部分」を作る動きが加速しています。
4. まとめ:先生の年金は「自分で把握する」時代へ
一元化によって「公務員だから安泰」という格差は縮小しました。しかし、依然として「年金払い退職給付」という独自の3階部分があるのは、先生という職業の強みです。
まずはご自身の「ねんきん定期便」や、共済組合から届く通知をチェックすることから始めてみましょう。








