「あれ、この口座にいくら入ってたっけ?」 「どの口座から引き落とされるんだっけ?」 「通帳がどこにあるかわからない…」

こんな経験、ありませんか?

私もかつて、7つもの銀行口座を持っていました。給料振込用、貯金用、投資用、ネットショッピング用、クレジットカードの引き落とし用…気づけば、管理しきれない数の口座に囲まれていたのです。

しかし、思い切って口座を3つに減らしたところ、驚くほど心が軽くなりました。お金の流れが見えるようになり、家計管理のストレスが激減したのです。

今回は、私の実体験をもとに、銀行口座の適正数とシンプルな家計管理の方法をお伝えします。

なぜ銀行口座が増えてしまうのか?

まず、多くの人が複数の口座を持つ理由を振り返ってみましょう。

よくある銀行口座が増える理由:

  • 学生時代に作った口座をそのまま放置
  • 転職のたびに新しい銀行口座を作った
  • キャンペーンに惹かれて開設した
  • 「貯金用」「生活費用」と分けたつもりが管理できていない
  • ネット銀行の金利に魅力を感じて次々と開設
  • クレジットカードと連携させるために作った
  • 住宅ローンや保険の契約時に作らされた

心当たりがある方も多いのではないでしょうか。一つ一つは理由があって作ったはずなのに、気づけば管理不能な状態になっているのです。

銀行口座が多いことのデメリット

銀行口座が多いことで、実は私たちは大きなストレスと負担を抱えています。

1. お金の全体像が見えない

複数の口座に資産が分散していると、「今、自分は全部でいくら持っているのか」が把握できません。貯金しているつもりでも、実際の総資産がわからないという状態に陥ります。

2. 管理の手間が膨大

それぞれの口座の残高確認、通帳記帳、カード更新、パスワード管理…口座の数だけ管理項目が増えます。この見えない手間が、じわじわと私たちの時間とエネルギーを奪っています。

3. 不正利用に気づきにくい

使っていない口座は確認頻度が低くなり、不正利用されても気づくのが遅れる可能性があります。また、休眠口座になると解約手続きが煩雑になることも。

4. 精神的な負担

「あの口座、確認しなきゃ」「どこかの口座に手数料かかってないかな」といった漠然とした不安が常につきまといます。この精神的な負担は、想像以上に大きいものです。

5. 相続時のトラブル

万が一のとき、家族が全ての口座を把握できていないと、相続手続きが非常に困難になります。

私が口座を減らして感じた変化

7つの口座を3つに減らした結果、驚くほど生活が変わりました。

実感した変化:

お金の流れが見える化された どこにいくらあるか、何にいくら使ったか、一目瞭然になりました。家計簿アプリとの連携も楽になり、お金の管理が苦痛ではなくなったのです。

月末の残高確認が5分で終わる 以前は全ての口座にログインして残高を確認するだけで30分以上かかっていました。今は5分で完了。この時短効果は想像以上でした。

お金に対する漠然とした不安が消えた 「どこかの口座に入金し忘れてないかな」「引き落とされてるかな」といった不安から解放されました。シンプルになることで、お金に対する心理的な負担が激減したのです。

貯金が増えた 不思議なことに、口座を減らしたら貯金が増えました。お金の流れが見えることで、無駄遣いに気づきやすくなったからだと思います。

頭の中がスッキリした 「あれはどの口座だっけ」と考える時間がなくなり、思考がクリアになりました。お金の管理に使っていた脳のリソースが、他のことに使えるようになったのです。

銀行口座の適正数は?目的別に考える

では、実際に何個の口座を持つのが理想なのでしょうか。

基本は2〜3口座で十分

多くの家計管理の専門家が推奨しているのが、2〜3口座です。これで十分に機能的で、かつ管理可能な数といえます。

おすすめの口座構成パターン

【パターン1】シンプル型(2口座)

  1. メイン口座(給料振込・生活費):都市銀行やゆうちょ銀行
  2. 貯金・投資口座:ネット銀行(金利が高い)

【パターン2】スタンダード型(3口座)

  1. メイン口座(給料振込・生活費):都市銀行やゆうちょ銀行
  2. 生活防衛資金口座:ネット銀行(生活費6ヶ月分を貯める)
  3. 貯金・投資口座:ネット銀行または証券口座

【パターン3】家族型(3〜4口座)

  1. 家計メイン口座(夫婦共用)
  2. 夫個人口座
  3. 妻個人口座
  4. 子ども用貯金口座(必要に応じて)

重要なのは、それぞれの口座に明確な役割を持たせることです。

口座を減らすステップ:実践編

「よし、口座を減らそう!」と思っても、何から始めればいいか迷いますよね。私が実践した手順をご紹介します。

ステップ1:現状把握(1日)

まずは、自分が持っている口座を全て書き出しましょう。

リストアップする項目:

  • 銀行名
  • 口座番号
  • 現在の残高
  • 何に使っているか(給料振込、貯金、放置など)
  • 最後に使った日
  • 関連するクレジットカードや引き落とし

ステップ2:残す口座を決める(1日)

次に、どの口座を残すかを決めます。

残す口座の判断基準:

  • 給料振込口座(会社指定の場合もある)
  • ATM手数料が無料または安い
  • 住んでいる地域に支店やATMが多い
  • ネットバンキングが使いやすい
  • 金利が高い(貯金用)
  • 長く使っていて愛着がある

逆に、解約候補は以下のような口座です。

解約候補の口座:

  • 1年以上使っていない
  • 残高がほとんどない(または全くない)
  • 管理手数料がかかる
  • 引き落としなど何も紐付いていない

ステップ3:引き落としや紐付けの確認と変更(1〜2週間)

解約する前に、必ず確認すべきことがあります。

確認すること:

  • クレジットカードの引き落とし口座
  • 公共料金(電気・ガス・水道)の引き落とし
  • 通信費(スマホ・インターネット)
  • サブスクリプションサービス
  • 保険料
  • 住宅ローンや各種ローン
  • 給料振込(会社に変更届が必要)

これらを全て新しい口座に変更します。変更漏れがあると後で大変なので、リストを作って一つずつチェックしていきましょう。

ステップ4:資金を移動する(1日)

解約する口座の残高を、残す口座に移動します。

資金移動の注意点:

  • 大きな金額の移動は、窓口で行うと安心
  • 振込手数料がかからない方法を選ぶ
  • 移動の記録を残しておく

ステップ5:口座を解約する(半日〜1日)

いよいよ解約です。

解約の方法:

  • 窓口での解約:本人確認書類、通帳、キャッシュカード、印鑑を持参
  • 郵送での解約:銀行によっては可能(HPで確認)
  • 残高ゼロの場合でも正式な解約手続きをする

解約時の注意点:

  • 休眠口座になる前に解約する
  • 解約証明書をもらっておくと安心
  • キャッシュカードはその場で切断してもらう

ステップ6:新しい管理方法を確立する(継続)

口座を減らした後は、シンプルな管理方法を確立しましょう。

おすすめの管理方法:

  • 月に一度、残高を確認する日を決める
  • 家計簿アプリと銀行口座を連携させる
  • 通帳記帳は3ヶ月に一度(記録として)
  • パスワードは安全に管理する(パスワードマネージャーの活用)

口座を減らす際のよくある質問

Q1:貯金用の口座は分けたほうがいいの?

A:目的や性格によります。

「貯金用」として完全に別口座にすると、お金を使いにくくなるというメリットがあります。ただし、実際は同じ口座内でも定期預金にしたり、自動積立設定をすれば、同様の効果が得られます。

私の場合は、メイン口座と貯金口座を分けています。なぜなら、物理的に分かれている方が「これは使わないお金」という意識が持ちやすいからです。

Q2:ネット銀行は必要?

A:一つは持っておくと便利です。

ネット銀行のメリット:

  • 金利が都市銀行より高い
  • 振込手数料が無料または安い
  • 24時間取引可能
  • 家計簿アプリとの連携がスムーズ

ただし、通帳がないので記録管理をしっかりする必要があります。

Q3:子どもの口座は必要?

A:目的に応じて判断を。

作るメリット:

  • お年玉や祝い金を明確に管理できる
  • 教育資金を計画的に貯められる
  • 子どもの金融教育に使える

作らないメリット:

  • 管理する口座が増えない
  • 親の口座で一括管理できる

我が家では、子どもが小学生になるまでは親の口座で管理し、小学生になったタイミングで子ども名義の口座を作りました。

Q4:投資用の口座はどうする?

A:投資をするなら証券口座は別に持つべきです。

ただし、銀行口座と証券口座を連携できるサービス(楽天銀行と楽天証券など)を使えば、管理はシンプルになります。

口座整理のタイミングは「今」

「いつか整理しよう」と思っているうちは、永遠に整理できません。

口座整理に最適なタイミングは:

  • 年度の変わり目(4月)
  • 年末年始
  • 引っ越しや転職のタイミング
  • そして、今この瞬間

思い立ったときが始めどきです。

まとめ:シンプルな管理が、心のゆとりを生む

銀行口座を減らすことは、単なる整理整頓ではありません。お金との向き合い方を変え、心のゆとりを取り戻す大切な一歩です。

口座を減らすことで得られるもの:

  • お金の流れが見える安心感
  • 管理の時間と労力の削減
  • 精神的な負担の軽減
  • 貯金へのモチベーション向上
  • 家族への配慮(相続対策)

私は7つの口座を3つに減らして本当に良かったと思っています。今では月末の5分間で全てのお金の状況を把握でき、「どこかの口座、確認しなきゃ」という漠然とした不安から解放されました。

あなたも、今日から口座の見直しを始めてみませんか?

まずは、持っている口座を全て書き出すことから。その小さな一歩が、シンプルで心地よい家計管理への道を開いてくれるはずです。


今日からできるアクション:

  1. 持っている銀行口座を全てリストアップする
  2. 1年以上使っていない口座をチェックする
  3. 理想の口座構成を考えてみる
  4. 一つでもいいので、使っていない口座の解約を決める

シンプルな家計管理で、心にゆとりある暮らしを手に入れましょう。

ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験