年度末にやっておきたい!学校の先生が実践すべき「資産形成・お金周りのこと」5選

年度末は、書類の整理や引き継ぎだけでなく、自分自身のお金の見直しをするのにも絶好のタイミングです。
公務員である教員は、給与・退職金・年金が比較的安定しているというメリットがある一方、「安定しているから大丈夫」と資産形成を後回しにしてしまいがちな職種でもあります。
でも、物価上昇・老後2000万円問題・働き方の多様化が進む今、先生だからこそ、お金の知識と備えが必要です。
今回は、年度末に先生がやっておくと良い「資産形成・お金周りのこと」を5つご紹介します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を勧めるものではありません。判断はご自身の責任でお願いします。
① 今年度の収支を振り返り、家計の「現在地」を確認する
「なんとなく貯まっている(いない)気がする……」で終わらせず、年度末は1年間のお金の流れをざっくり振り返るタイミングにしましょう。
確認しておきたいポイントは次の通りです。
- 年収の確認:源泉徴収票を見て、昨年と比べて給与が変わっていないか確認する
- 支出の傾向を把握:銀行口座やクレジットカードの明細を1年分ざっと見直す
- 貯蓄額の確認:1年前と比べて純資産(貯金+投資残高)が増えているかチェック
- 固定費の見直し:スマホ代・保険・サブスクなど、不要な支出が続いていないか洗い出す
家計簿アプリ(マネーフォワードMEなど)を使っている方は、年間レポートを活用すると一目で把握できます。
「現在地」がわかって初めて、これからの方向性が決められます。まずは現状把握から始めましょう。
② iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入・見直しをする
教員など公務員がiDeCoに加入できるようになったのは2017年から。それ以降、じわじわと活用者が増えてきていますが、まだ「知らない」「難しそう」という先生も少なくありません。
iDeCoの主なメリット
- 掛け金が全額所得控除の対象になる(税金が安くなる)
- 運用益が非課税で再投資される
- 受け取り時も一定の控除が受けられる
公務員の場合、掛け金の上限は月額12,000円(年144,000円)です。金額は少なく感じるかもしれませんが、所得控除の効果は毎年確実に得られます。
年度末は、来年度の掛け金設定や運用商品の見直しを検討するよいタイミングです。すでに加入している方は、運用状況の確認だけでも行っておきましょう。
※iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、余裕資金での運用が前提です。
③ NISA(少額投資非課税制度)の活用状況を確認・整理する
2024年から新しくなった新NISAは、年間360万円まで投資でき、運用益がずっと非課税になる非常に強力な制度です。
年度末にやっておきたいことは次の通りです。
- 今年の投資額の確認:年間の非課税枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)をどれだけ使ったか把握する
- 積立設定の見直し:来年度の収入や支出の変化に合わせて、毎月の積立額を調整する
- 投資商品の確認:自分が選んでいる投資信託のコスト(信託報酬)が適切かを確認する
- まだ始めていない方:証券口座の開設だけでも年度末のうちに済ませておく
「投資はリスクがあるから怖い」という気持ちはよくわかります。しかし、インフレが進む中でお金を銀行に預けたまま何もしないこと自体にもリスクがあります。
まずは少額のつみたて投資から、無理なく始めてみることをおすすめします。
④ 保険の内容を見直す
教員(公務員)が見落としがちなのが、保険の過剰加入です。
公務員には充実した福利厚生があります。たとえば、
- 病気・けがで長期休職しても、共済組合の「病気休暇」「休職給」制度がある
- 死亡・高度障害の場合は、共済組合から手厚い給付が受けられる
- 医療費の自己負担も、高額療養費制度でカバーされる
そのため、民間の生命保険や医療保険を必要以上に多く契約している場合があるのです。
年度末にやること
- 加入している保険の一覧を作り、保険料の総額を出す
- 「共済の保障」と「民間保険の保障」が重複していないか確認する
- 不要と思われる特約や保険は、解約・見直しを検討する
保険の見直しで浮いたお金を積立投資に回すだけで、老後の資産が大きく変わることもあります。かかりつけのFP(ファイナンシャルプランナー)や、保険を売らない独立系FPへの相談もおすすめです。
⑤ 来年度の「お金の目標」を設定する
最後は、少し先の未来を見据えたお金の目標設定です。
「なんとなく貯金する」より、具体的な目標があるほうが行動につながりやすいです。
目標設定の例
- 来年度末までに貯蓄100万円を達成する
- 毎月のつみたてNISAを3万円に増額する
- ふるさと納税を活用して節税する(教員でも十分恩恵があります)
- 副業・資格取得など、収入の柱を1本増やすことを検討する
- お金の勉強のために本を3冊読む、FP3級を取得する
目標は大きすぎず、「来年度末の自分がちょっと誇れるレベル」で設定するのがポイントです。
年度の変わり目というのは、気持ちが切り替わりやすく、新しいことを始めやすいタイミングです。「お金の習慣」を変えるなら、今がチャンスです。
まとめ:先生こそ、お金の知識と準備が必要
今回ご紹介した5つを振り返ると、
- 今年度の収支を振り返り、家計の「現在地」を確認する
- iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入・見直しをする
- NISA(少額投資非課税制度)の活用状況を確認・整理する
- 保険の内容を見直す
- 来年度の「お金の目標」を設定する
「先生は公務員だから安定している」は事実ですが、安定しているからこそ、その土台の上に資産形成を積み上げるチャンスがあるとも言えます。
お金のことは、後回しにすればするほど選択肢が狭まります。年度末という「区切りの時期」に、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
小さな一歩が、10年後・20年後の大きな安心につながります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




