投資3年目が語る「ドルコスト平均法」の真実オルカン&S&P500を混ぜてもぜんぜんOKな理由

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投資を始めて3年が経った。正直に言うと、最初の1年は「本当にこれで大丈夫なのか」と何度も不安になった。相場が下がるたびに「今すぐ売るべきか」「積立を止めるべきか」と悩んだ。でも今、振り返ってみると、「何もしないこと」が最大の正解だったと断言できる。
この記事では、3年間ドルコスト平均法で積み立て続けた実体験をもとに、なぜこの手法が機能するのか、オルカンとS&P500を「混ぜる」ことへの世間の誤解、そしてこれからの投資方針について、できるだけ正直に書いていく。
1. ドルコスト平均法がなぜ最強なのか
「毎月同じ金額を買い続ける」それだけ
ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)の仕組みは極めてシンプルだ。毎月決まった金額を、相場に関係なく機械的に買い続けるだけ。値段が高いときは少ししか買えないが、値段が安いときにはたくさん買える。これが長期で見ると、平均取得単価を自然に下げていく効果をもたらす。
💡 価格変動とドルコスト平均法のイメージ(毎月1万円積立)
1月 1,000円
10口
2月 800円
12.5口
3月 600円
16.7口
4月 1,000円
10口
✅ 4ヶ月の平均取得単価 ≈ 816円(単純平均850円より低くなる)
「安いときにたくさん買える」という精神的な強さ
ドルコスト平均法の本当の強みは計算上の話だけじゃない。「相場が下がっても慌てなくなる」という精神的なメリットが大きい。一括投資だと、買った翌日に暴落したら「なんでこのタイミングで…」と後悔しやすい。でも積立なら「下がった=たくさん買えるチャンス」という発想に自然となれる。
実際、相場低迷期(オルカンが年間で大きく下げた時期)も、自分はただ積立を続けた。「もっと買えてる!」と思えたのは、ドルコスト平均法のマインドが身についていたからだと思う。
ドルコスト平均法の本質は「タイミングを読まないこと」。
世界中のプロでさえ市場を読み続けることはできない。
ならば、読もうとしないのが最も賢い戦略だ。
一括投資とどちらが良いか?
これはよく議論になるテーマだが、統計的には長期では一括投資のほうが有利なケースも多い(市場は長期上昇トレンドのため)。ただ、現実の人間にとって重要なのは「最適な理論」じゃなくて「続けられるか」だ。
結論:まとまった資金がある人は一括投資も選択肢。ただし、毎月の収入から投資する場合はドルコスト平均法一択。何より、「市場から退場しないこと」が最大のリターンを生む。
2. 投資3年目の正直な成績発表
数字は正直に出す。見栄を張っても意味がない。
3年積立継続期間
毎月
5万円 積立金額(平均)
+38% 評価益(含み益)
0回 積立を止めた回数
累計投資元本に対して、含み益は約38%。円安の恩恵もあるため為替の影響も無視できないが、それも含めて「投資のリターン」だと考えている。
心が折れそうになった2回の試練
①金利上昇局面:オルカンもS&P500も大幅下落。含み損が増え続ける中で積立を続けた。②8月の急落:日銀の利上げ示唆による歴史的な株価急落。「今すぐ解約すべきか」という声がSNSで溢れた。どちらも「何もしなかった」ことが正解だった。
📌 3年間で学んだ一番大切なこと:
暴落時に売りたくなる感情は、人間として自然な反応。でもその感情に従って動いた人ほど、損失を確定させて市場から退場している。積立投資は「感情に勝つゲーム」でもある。
年別の振り返り
| 年 | 市場の雰囲気 | 自分の行動 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 上昇相場、NISAブーム | 毎月積立のみ | 含み益スタート |
| 2年目 | 乱高下、不安定 | 何もしなかった | 一時含み損も回復 |
| 3年目 | 上昇後に急落・回復 | 積立継続+少し増額 | 過去最高含み益 |
3. オルカン+S&P500、混ぜてもOKな理由
「重複してるのに混ぜるのは非効率」論への反論
投資系のSNSでよく見かける意見:「オールカントリー(全世界株式)とS&P500を両方買うのは重複だから意味がない」「どちらかに絞るべき」。この意見は間違いではないが、必ずしも正しくもない。
確かに、オルカンの中にはすでに米国株が約60〜65%含まれている。S&P500と同時に持てば、米国株の比率が全体的に高まる。でも、これは「意図的な米国株オーバーウェイト」であって、悪いことでは全くない。
例えば「オルカン70%:S&P500 30%」で積立てると……
米国株の比率 = オルカンの約65% × 70% + 100% × 30% ≈ 75.5%
つまり、「世界全体に投資しつつ、米国を少し多めに持つ」というポートフォリオになる。これは完全に理にかなった戦略だ。
オルカンとS&P500の特徴比較
| 項目 | オールカントリー | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界(先進国+新興国)約2,900銘柄 | 米国大型株500銘柄 |
| 米国比率 | 約60〜65% | 100% |
| 分散度 | 高い | やや低い(米国集中) |
| 過去リターン | 安定的・やや低め | 高め(米国優位期間) |
| 信託報酬 | 0.05〜0.06%前後 | 0.09〜0.20%前後 |
「混ぜてもOK」な本当の理由
投資の世界に「完璧な正解」はない。10年後、20年後に米国が引き続き世界をリードしているか、それとも新興国や欧州が台頭してくるかは誰にもわからない。だからこそ、「どちらかに賭けるより、自分の納得できる比率で持つ」ことが心理的にも安定する。
投資に「正解の組み合わせ」はない。
あるのは「続けられる組み合わせ」だけだ。
オルカンだけ、S&P500だけ、両方、どれも正しい。
自分の現在の配分
📊 現在のNISA積立配分
オルカン
60%
S&P500
40%
この配分に深い根拠はない。「全世界の成長も取りたいけど、米国の成長力も信じている」という自分の気持ちに合わせた結果だ。計算すると米国比率は約79%になるが、それで構わないと思っている。
4. これからの投資方針
基本は「何も変えない」
3年間で学んだ最大の教訓は「シンプルさを維持すること」。知識が増えるほど「もっと最適化できるのでは」と思い始めるのが人間の性だが、その思考自体がリスクになる。
今後追加で考えていること
| 検討事項 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 積立金額の増額 | ✅ する(年1回見直し) | 収入増に応じて柔軟に対応 |
| 配分の変更 | 🔄 しない(当面) | 現状に納得しているため |
| 個別株の追加 | ❌ しない | 時間コスト対リターンが合わない |
| 債券や金の追加 | 🔄 検討中 | 5年後以降に資産防衛を考慮 |
| 暴落時の追加投資 | ✅ する(余力あれば) | 精神的に「動ける」余白を作る |
出口戦略も少しずつ考え始めた
積立期間はとにかく「買い続ける」だけでよかったが、将来の取り崩し方も頭の片隅に置き始めている。4%ルール(年間4%ずつ取り崩せば資産が長期的に枯渇しないという理論)を参考に、30年後の自分に向けてのシミュレーションも少しずつやっていくつもりだ。
5. まとめ:シンプルが最強
3年間の積立投資で確信したことをまとめると:
- ドルコスト平均法は「最適」じゃなく「最も続けられる」手法である
- 暴落はチャンス。感情に勝てた人が長期投資で報われる
- オルカンとS&P500の組み合わせは「重複」じゃなく「意図的なポジション調整」
- 自分が納得できる配分なら、それが正解
- いじればいじるほど成績は悪くなる。シンプルを守ることが難しい
投資は「知識の多さ」より「続ける忍耐力」が圧倒的に大事だ。難しい理論を学ぶより、月1回の積立設定を3年間続けることのほうが、はるかに価値がある。これからも、シンプルに、機械的に、続けていく。




