学校の先生に本当に必要な保険とは? 私的保険の仕組みを知って「入りすぎ」を防ぐ考え方

「保険は入っておいた方が安心」
「同僚に勧められて、なんとなく全部加入している」
学校の先生の中には、
気づいたら毎月かなりの保険料を払っている
という方も少なくありません。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
- 教員にはどんなリスクがあるのか
- そのリスクは本当に“保険で備えるべきもの”なのか
この記事では、
私的保険の分類
大数の法則
収支相当の原則
という基本的な考え方を使って、
👉 先生にとって「本当に必要な保険」とは何か
を一緒に整理します。
そもそも、学校の先生にはどんなリスクがある?
まずは「不安」を言語化しましょう。
先生がよく感じるリスクは、主に次のようなものです。
- 病気やケガで働けなくなる
- うつ病などで休職・退職する
- 家族に何かあったときの生活費
- 老後のお金が足りなくなる
大切なのは、
すべての不安を保険で解決しようとしないことです。
私的保険は大きく3つに分類できる
私的保険は、目的別に見ると次の3つに分けられます。
① 生命保険(死亡リスク)
- 定期保険
- 終身保険
👉 目的
万が一亡くなったとき、残された家族の生活を守る
② 医療・就業不能保険(働けなくなるリスク)
- 医療保険
- がん保険
- 就業不能保険
👉 目的
病気やケガで収入が減ったときの補填
③ 貯蓄型保険(お金を増やす目的)
- 学資保険
- 養老保険
- 個人年金保険
👉 目的
将来の資金づくり
ここで一度、重要な問いを投げかけます。
「その保険は、守るためですか?
それとも 増やすためですか?」
保険の本質を理解する2つの原則
原則① 大数の法則
保険は、
たくさんの人が少しずつお金を出し合い、
一部の人の大きな損失を補う仕組みです。
つまり、
- 多くの人は
👉 払った保険料より受け取る額が少ない - ごく一部の人だけが
👉 大きく得をする
これを支えているのが「大数の法則」です。
原則② 収支相当の原則
保険会社は慈善事業ではありません。
- 集めた保険料
- 支払う保険金
- 会社の利益
これらのバランスが取れるように設計されています。
つまり、
加入者全体で見ると、必ず「払い過ぎ」になる
これが私的保険の大前提です。
それでも保険が必要な理由
ここまで読むと、
「じゃあ、保険って損じゃない?」
と思うかもしれません。
でも、答えは NO です。
保険が力を発揮するのは「起きたら人生が詰むリスク」
- 若くして亡くなる
- 長期間働けなくなる
こうした 発生確率は低いが、起きると致命的なリスク
には、保険が非常に有効です。
学校の先生に本当に必要な保険は?
ここからが本題です。
① 独身の先生
- 基本は 最低限でOK
- 医療保険は高額療養費制度を理解した上で検討
👉
「貯金+制度」でカバーできるケースが多い
② 家族がいる先生
- 定期生命保険(掛け捨て)は検討価値あり
- 子どもが小さいほど必要性は高い
👉
目的は「万が一の生活費」
③ 働けなくなる不安が強い先生
- 就業不能保険は慎重に
- 公務員の 病気休暇・休職制度をまず確認
👉
制度を知らずに保険に入りすぎているケースが非常に多い
注意したい「入りすぎ保険」
特に先生に多いのが、次のパターンです。
- 医療保険+がん保険+特約てんこ盛り
- 貯蓄目的で入った高額な個人年金保険
- 内容をよく理解しないまま更新し続けている保険
これらは、
「不安」ではなく「仕組み」を知るだけで不要になる
ことも珍しくありません。
お金を「守る」と「増やす」を分けて考える
保険はあくまで
👉 人生を守るための道具
お金を増やす役割は、本来向いていません。
- 守る → 保険
- 増やす → 貯蓄・投資
この役割分担をはっきりさせることが、
保険で損しない最大のコツです。
まとめ|「不安」ではなく「理解」で選ぼう
学校の先生は、
- 身分が安定している
- 公的制度が比較的手厚い
という特徴があります。
だからこそ、
「みんなが入っているから」
「なんとなく不安だから」
ではなく、
自分にとって本当に必要か?
を考えることが大切です。
保険は「悪」ではありません。
でも、考えずに入り続けることがリスクになる場合もあります。
この記事が、
あなた自身の保険を見直すきっかけになれば幸いです。








