「友達から簡単に稼げるビジネスがあるって誘われたんだけど…」そんな経験はありませんか? 今回は、マルチ商法とネズミ講の違いを理解し、怪しいビジネスに巻き込まれないための知識をお伝えします。

マルチ商法とは?

マルチ商法(マルチレベルマーケティング、MLM)は、連鎖販売取引とも呼ばれる販売方式です。会員が商品を販売し、さらに新しい会員を勧誘することで報酬を得る仕組みです。

マルチ商法の特徴

  • 実際に販売する商品やサービスが存在する
  • 商品の売上から利益が生まれる
  • 特定商取引法で規制されている(合法的に運営可能)
  • 勧誘時には特定の事項を明示する義務がある

健康食品、化粧品、浄水器などを扱う企業が多く見られます。合法ではありますが、強引な勧誘や誇大広告があれば違法となります。

ネズミ講とは?

ネズミ講は無限連鎖講とも呼ばれ、日本では完全に違法です(無限連鎖講の防止に関する法律)。

ネズミ講の特徴

  • 実質的な商品やサービスがない(あっても形だけ)
  • 新規会員の入会金だけで利益を生み出す
  • 会員が無限に増え続けることが前提の破綻必至の仕組み
  • 参加すること自体が違法行為

金銭配当組織、投資グループなどの名目で勧誘されることが多いです。

マルチ商法とネズミ講の決定的な違い

項目マルチ商法ネズミ講
法律条件付きで合法完全に違法
商品実質的な商品がある商品がない、または形だけ
収益源商品販売会員の入会金
規制特定商取引法無限連鎖講防止法

騙されないための7つのチェックポイント

1. 「簡単に稼げる」は要注意

「誰でも簡単に月収100万円」「スマホだけで不労所得」といった甘い言葉には注意が必要です。本当に簡単に稼げるなら、わざわざ勧誘する必要はありません。

2. 初期費用や登録料の確認

高額な初期費用、商品の大量購入、登録料などを要求される場合は慎重に判断しましょう。特に、商品の価値に見合わない費用を求められたら危険信号です。

3. 収益構造を理解する

「収入の大部分が商品販売ではなく、会員勧誘から得られる」という仕組みは要注意です。実質的にネズミ講に近い可能性があります。

4. 会社情報の確認

  • 会社の所在地や連絡先が明確か
  • 事業内容が具体的に説明されているか
  • 実績や評判をネットで調べる
  • 特定商取引法に基づく表記があるか

5. 契約書や規約をしっかり読む

その場で契約せず、必ず持ち帰って熟読しましょう。クーリングオフの記載があるか、解約条件は妥当かを確認してください。

6. 人間関係を利用した勧誘に注意

「友達だから」「あなたのためを思って」といった言葉で断りにくくする手法は典型的です。本当の友人なら、あなたが困るようなことは勧めません。

7. セミナーや説明会の雰囲気

  • 会場が異様に盛り上がっている
  • 成功者の体験談ばかりが語られる
  • 質問や反論を許さない雰囲気
  • その場での決断を迫られる

こうした特徴があれば、冷静に判断する時間を取りましょう。

もし誘われたら? 対処法

断り方のポイント

「興味がない」とはっきり伝えることが重要です。曖昧な返事は「まだ可能性がある」と受け取られます。

効果的な断り文句:

  • 「そういったビジネスには興味がありません」
  • 「今は時間もお金も余裕がないので」
  • 「家族に相談したら反対されました」

契約してしまった場合

  • クーリングオフ制度を利用できる可能性があります(契約書面を受け取ってから20日以内)
  • 消費生活センター(188)に相談する
  • 場合によっては弁護士に相談する

まとめ:自分を守るために

マルチ商法もネズミ講も、結局のところ「誰かを勧誘し続けなければ利益が得られない」という点で共通しています。本当に価値のある商品なら、無理に人を巻き込む必要はありません。

「おかしいな」と感じたら、その直感を大切にしてください。お金を稼ぐことは大切ですが、人間関係を壊してまで得るものではありません。

知識を身につけて、賢い消費者になりましょう。

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ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験