はじめに

「久しぶりに友達からお茶に誘われた」

「SNSで知り合ったキラキラした人から、稼げる話を聞いた」

そんな日常のひとコマが、実はマルチ商法への入り口かもしれません。彼らは決して最初から「マルチです」とは言いません。今回は、彼らが仕掛けてくる巧妙なステップを詳しく解説します。


1. 警戒すべき「3つの初期アプローチ」

マルチ商法の勧誘は、まずあなたの「現状への不満」を探ることから始まります。

  • 「師匠(メンター)」の存在をアピール:「自分を変えてくれたすごい人がいる」「自由な生活をしている尊敬する人に会わせたい」というフレーズが出たら要注意です。
  • 「今のままでいいの?」と不安を煽る:「将来の年金が不安」「会社員だけではリスク」「AIに仕事が奪われる」など、今の生活に揺さぶりをかけてきます。
  • SNSでのキラキラした生活:高級ホテル、ブランド品、仲間とのパーティー。そんな写真を投稿し、「誰でもこうなれる」と興味を惹きつけます。

2. 彼らが使う「NO」を言わせないテクニック

勧誘の場(カフェやセミナー)に連れて行かれると、以下のような心理戦が始まります。

手口内容
ABC理論友人(A)、紹介者(B)、あなた(C)の3人で会い、権威のある「紹介者」があなたを説得する手法。断りにくい空気を作ります。
ブラインド勧誘「いい話がある」「イベントがある」とだけ伝え、マルチの勧誘であることを隠して呼び出す行為(※違法です)。
希少性の強調「今だけのチャンス」「選ばれた人しか参加できない」と、冷静な判断を奪います。

3. 被害に遭わないための「鉄則」

もし「怪しい」と思ったら、以下の行動を徹底してください。

  1. その場で契約・支払いをしない: 「一度持ち帰って家族に相談する」と伝え、物理的にその場を離れましょう。
  2. 「お金」の話が出たら即警戒: 「先に〇〇万円の商品を買う必要がある」「登録料が必要」というのは、典型的なマルチの構造です。
  3. 「特定商取引法」を盾にする: 勧誘目的を隠して呼び出すことや、断っているのにしつこく勧誘することは法律で禁止されています。

まとめ

マルチ商法に関わる最大のリスクは、お金以上に「信頼」を失うことです。

「簡単に稼げる」「不労所得」という甘い言葉の裏には、必ず仕組みがあります。少しでも違和感を抱いたら、自分の直感を信じて距離を置きましょう。


困った時の相談窓口

もし強引な勧誘に困ったり、契約してしまって悩んでいる場合は、すぐに消費者ホットライン(局番なしの188)へ電話してください。


ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験