日本では、学校の先生も社会保険制度に加入することになります。特に公立学校の先生は「公務員」として扱われるため、民間企業とは少し違った制度が適用されます。

この記事では、学校の先生が加入する社会保険の種類と、日本の社会保険制度の全体像をわかりやすく解説します。

教員が加入する社会保険の種類

  • 健康保険:地方公務員共済組合などを通じて加入(現在は制度が統一されつつあります)
  • 厚生年金:かつての共済年金は一元化され、現在は厚生年金として扱われます
  • 介護保険:40歳以上の教員が対象となる保険
  • 雇用保険:正規教員は原則対象外、臨時・非常勤教員は条件を満たせば加入
  • 労災保険:業務中・通勤中の災害に備える保険で、全教員が対象

共済年金はどうなった?

かつて教員は「共済年金」に加入していましたが、2015年10月に厚生年金へ一元化されました。これにより、民間企業の会社員と同じ制度に統合され、保険料率や給付内容も共通化されています。

社会保険料の主な負担イメージ

社会保険料は、教員本人と自治体(または学校法人)が折半して負担します。具体的な料率は年度や地域によって変動しますが、イメージとしては次のような構造です。

保険の種類本人負担のイメージポイント
厚生年金給与の一定割合を本人と事業主で折半将来の老齢年金・遺族年金・障害年金の財源
健康保険給与の一定割合を本人と事業主で折半医療費の自己負担を軽減する役割
介護保険40歳以上の教員が負担要介護状態になったときのサービス利用に備える
雇用保険加入対象者のみ少額を負担失業時の給付や教育訓練給付など

私立学校の教員はどうなる?

私立学校の教員は、私学共済制度に加入します。こちらも厚生年金と健康保険がセットになっており、制度の仕組みは公立とほぼ同じですが、保険料率や給付内容に若干の違いがあります。

退職後の年金受給のイメージ

教員の年金は、一般的に次のような「3階建て」構造で考えられます。

  1. 国民年金(老齢基礎年金):全国民共通の基礎部分
  2. 厚生年金(報酬比例部分):現役時代の給与に応じて受給額が変わる部分
  3. 退職給付制度:退職金や、かつての職域加算に相当する上乗せ部分

退職後は、これらを合算して年金や退職給付を受け取ることになります。勤続年数や役職によって受給額は大きく変わります。

給与明細を見るときのチェックポイント

  • 控除欄:健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料・所得税・住民税などが記載されています
  • 事業主負担分:給与明細には載らないことが多いですが、実際には学校側も同額程度を負担しています
  • 手取り額:社会保険料と税金を差し引いた後の金額が、実際に受け取る金額です

まとめ|教員も社会保険の仕組みを知っておくと安心

学校の先生は、公務員(または私学教員)として厚生年金・健康保険・介護保険などに加入し、将来の年金や医療・介護の備えをしています。制度は民間企業とほぼ共通化されており、長期的な生活設計の土台となる重要な仕組みです。

「なんとなく引かれているお金」ではなく、自分と家族を守るための仕組みとして理解しておくことで、将来の不安を減らしやすくなります。気になったタイミングで、年金機構や共済組合の資料も一度チェックしてみてください。

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ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験