前回の記事では、教員が直面する「つらさ」や「将来への不安」について深掘りしました。

確かに教員の仕事は激務であり、ストレスも多い過酷な環境です。しかし、多くの教員がその困難を乗り越えてもなお、教壇に立ち続けているのはなぜでしょうか?

この記事では、私が教員という仕事を選び、続けてきて、「本当に良かった」と感じる瞬間と、この仕事が持つ独自の価値についてお伝えします。


💖 教員を「それでも」続けてきた、3つの理由

教員という職業には、他の仕事では得難い、人の人生に深く関わる特別な喜びがあります。

1. 子どもたちの「人生の転機」に立ち会える喜び

教員の仕事の最大の醍醐味は、目の前の子どもたちが、ある瞬間に大きく成長する「転機の瞬間」に立ち会えることです。

  • 「わかった!」という閃きの瞬間: 難しかった問題が解けた時、苦手だった逆上がりができた時。その子にとっての世界が一変するような、興奮と達成感に満ちた笑顔を見る瞬間です。
  • 葛藤を乗り越えた瞬間: 友達とぶつかり、泣きながらも話し合い、和解する。自分の感情をコントロールすることを学び、人として成長する、その道のりを間近で支えられた時の感動は計り知れません。

彼らが将来、道を切り開くための土台づくりに関われたという事実は、何物にも代えがたいやりがいとなります。

2. 教師と生徒という「一方的ではない」人間関係

企業での取引や上下関係とは異なり、生徒たちとの関わりは非常に純粋で、真摯です。

  • 生徒は、教師のスキルや経歴ではなく、一人の人間として接してくれます。
  • こちらが真剣に、誠実に向き合えば、彼らもまた、素直で率直な反応を返してくれます。

卒業後、ふとした瞬間に成長した教え子から手紙をもらったり、街で声をかけられたりした時、「あの時の指導が役立った」という言葉を聞くと、自分の仕事が彼らの人生に確かに残っていることを実感し、大きな喜びを感じます。

3. 「プロの教育者」として自己成長し続ける環境

教育現場は常に変化しています。子どもたちの特性、時代背景、教育技術、全てが進化し続けています。

この変化に対応するために、教員は常に新しい知識や指導法を学び続けなければなりません。この絶え間ない学びのプロセスこそが、自己成長の機会を与えてくれます。

  • どうすれば伝わるか、どうすれば心を開いてくれるか、常に試行錯誤を繰り返す。
  • 集団をマネジメントするリーダーシップや、保護者と対話するコミュニケーション能力が自然と磨かれます。

教員生活を通して身につく、「人を育て、集団を動かす力」は、教員という枠を超えて一生涯役立つ、かけがえのないスキルとなります。


✨ 教員を「やっていてよかった」と心から思う瞬間

教員という仕事は、労働時間や待遇だけでは測れない、特別な価値を生み出します。私が教員をしていて特に良かったと感じたエピソードを共有します。

🎁 卒業生との再会がくれた確信

数年前に卒業した、当時教室でいつも下を向いていた生徒が、成人式を終えて学校を訪ねてきてくれました。

「先生、あの時、俺の話をちゃんと聞いてくれて、本当にありがとうございました。あの時から、自分を信じてみようと思えました。」

彼は現在、夢だった専門職に就き、自信を持って生き生きとしていました。彼が立ち直るきっかけをほんの少しでも作れたこと、そしてその喜びを直接伝えてくれたこと。この時の「人の人生に関わる責任と喜び」こそが、教員という仕事の最高の報酬だと感じました。

📝 日々の授業がくれる達成感

毎日、試行錯誤して練った授業が生徒たちに響き、活発な議論が生まれたり、真剣に集中して取り組んでいる時の教室の熱気。

学ぶことって楽しい」という生徒の表情を見られた時、「この仕事を選んでよかった」と心から思えます。それは、知識を伝えるだけでなく、好奇心と学ぶ意欲という一生の宝物を彼らに手渡せた瞬間だからです。


🌟 最後に:あなたの情熱は、必ず誰かに届いている

もし今、あなたが仕事のつらさに押しつぶされそうになっているなら、どうか思い出してください。

あなたが日々流している汗と、教育への情熱は、必ずどこかの生徒の未来に繋がっています。

教員という仕事の困難さと喜びの両方を受け入れ、ご自身が大切にしたい価値観を軸に、これからも歩んでいってほしいと願っています。

ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験