転職が決まった。

内定をもらって、退職日も決まった。

「これで転職活動は終わった!」

そう思って、少しホッとしていませんか?

私もそうでした。

私は29歳のとき、7年間勤めた教員を退職し、IT企業へ転職しました。

転職活動そのものは終わっても、実際には「入社するまでにやっておいたほうがいいこと」がたくさんあります。

そして、実際に転職してみて、

「これは準備しておいてよかった」

と思うことがある一方、

「これはもっと早くやっておけばよかった……」

と思うこともありました。

そこで今回は、29歳で転職を経験した私が、転職前に準備しておいてよかったことを5つ紹介します。

これから転職する方の参考になればうれしいです。


1.転職後に必要になる知識を少し勉強しておく

まずおすすめしたいのが、転職先で必要になる知識を入社前に少し勉強しておくことです。

「入社してから教えてもらえばいい」

もちろん、それでも問題ありません。

しかし、私は転職前に少しでも勉強しておいてよかったと感じています。

私は教員からIT企業へ転職しました。

これまで学校で働いていたので、IT業界についてはほぼ未経験。

そこで、入社前から基本情報などの基礎的な勉強を始めました。

実際に仕事が始まると、当然ですが知らない言葉がたくさん出てきます。

サーバー、ネットワーク、IPアドレス、DNS、Linux、ルーティング……。

何も知らない状態で聞くのと、少しでも知識がある状態で聞くのでは、理解のしやすさがかなり違います。

もちろん、入社前から完璧に勉強する必要はありません。

大切なのは、

「転職先では、どんな知識が必要になるのか?」

を調べて、少し触れておくことです。

おすすめは、資格の勉強を始めること。

私の場合は、転職後にLPIC-101を取得しました。

入社前から基礎を勉強していたことで、仕事で出てくる言葉にも少しずつついていけるようになりました。

転職先が決まったら、

  • 業界の基本用語
  • 仕事で使うツール
  • 必要な資格
  • 入社後に担当する仕事

などを調べておくといいと思います。

「全部覚える」ではなく、「一度見たことがある状態にする」

これだけでも、入社後の心理的な負担がかなり違います。


2.生活費を確保しておく

次に大切なのが、お金です。

これはかなり重要です。

転職すると、思っている以上に生活環境が変わります。

給料が変わることもありますし、転職に伴って引っ越しをする場合もあります。

私の場合も、教員から民間企業への転職だったので、収入面については事前にしっかり考えました。

そこでおすすめしたいのが、生活防衛資金を準備しておくことです。

生活防衛資金とは、簡単に言えば、

「もし収入がなくなっても、しばらく生活できるお金」

のことです。

転職直後は、新しい環境に慣れるだけでも大変です。

そんなときに、

「お金がない……」

という不安まで重なると、精神的な負担がかなり大きくなります。

転職前にある程度の現金を確保しておけば、

「最悪の場合でも、しばらくは生活できる」

という安心感があります。

私は以前から資産形成に取り組んでいたので、転職すると決めた段階でも、ある程度の現金を確保していました。

ここで大切なのは、投資資産と生活防衛資金を分けて考えることです。

株式などの投資資産は、必要なときに必ずしも購入時の価格で現金化できるとは限りません。

転職前は、

「投資にいくら回すか」

だけではなく、

「現金をいくら残しておくか」

も考えておくと安心です。

転職は人生の大きなイベント。

お金の余裕は、心の余裕にもつながります。


3.退職後・入社後の手続きを確認しておく

転職すると、意外とたくさんの手続きがあります。

退職する会社との手続き。

新しい会社への提出書類。

健康保険。

年金。

住民税。

雇用保険。

源泉徴収票。

などなど。

特に初めて転職する人は、

「何をすればいいの?」

となりやすいと思います。

私も初めての転職だったので、事前に必要な手続きを調べました。

会社によって対応してくれるものと、自分で手続きするものがあります。

そのため、

「会社がやってくれるだろう」

と完全に任せきりにせず、自分でも確認しておくことをおすすめします。

特に確認しておきたいのが、

  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 住民税
  • 源泉徴収票
  • 年末調整
  • 退職金

などです。

また、会社から提出を求められる書類もあります。

マイナンバー関係の書類や、年金・雇用保険関係の書類など、必要なものを早めに確認しておくと安心です。

転職直前になって、

「この書類がない!」

となると慌てます。

退職日が決まったら、「退職」「入社」の2つに分けて、必要な手続きを整理しておくといいでしょう。


4.転職後の生活リズムを整えておく

意外と見落としがちなのが、生活リズムです。

転職すると、仕事内容だけではなく、生活そのものが変わることがあります。

勤務時間。

通勤時間。

起床時間。

昼休み。

帰宅時間。

休日。

今までの生活とは違うリズムになります。

私は転職前から、できるだけ生活リズムを整えるようにしていました。

特に意識したのが睡眠です。

新しい仕事を始めると、それだけで頭をかなり使います。

知らないことを覚えたり、新しい人間関係を作ったり、慣れない環境で仕事をしたり。

思っている以上に疲れます。

だからこそ、入社前から、

「ちゃんと寝る」

という当たり前のことを大切にしておくことをおすすめします。

また、通勤経路も事前に確認しておきましょう。

実際に同じ時間帯に通勤してみるのもおすすめです。

「家を何時に出ればいいのか」

「どれくらい時間がかかるのか」

が事前にわかっているだけでも、初日の緊張が少し減ります。

転職前は仕事のことばかり考えがちですが、

「仕事をする自分の生活」を準備する

ことも大切です。


5.「わからないことがあって当然」と覚悟しておく

最後は、少し精神論です。

でも、私自身が転職して一番大切だと感じていることです。

それは、

「最初はわからなくて当然」と覚悟しておくこと。

これです。

転職すると、前の会社では当たり前だったことが、全部リセットされる場合があります。

会社のルール。

仕事の進め方。

専門用語。

人間関係。

使っているシステム。

書類の作り方。

何もかも違います。

特に未経験の業界へ転職する場合は、

「こんなことも知らないのか」

と自分を責めたくなることもあると思います。

私も実際にそう感じることがあります。

周りの人が簡単そうにやっていることが、自分には難しい。

質問したいけれど、

「こんなことも知らないと思われたらどうしよう」

と考えてしまう。

でも、冷静に考えれば当たり前なんです。

7年間教員として働いていた人が、転職した翌日からITエンジニアとして何でもできるわけがありません。

経験年数が違います。

知識量が違います。

触ってきたシステムも違います。

だから、最初からできなくて当然。

むしろ、

「わからないことを一つずつ減らしていく」

ことが、転職直後の仕事なのだと思います。

転職前からこのことを理解しておくだけでも、気持ちが少し楽になるのではないでしょうか。


転職前に準備しておきたいこと5選まとめ

ここまで、私が転職を経験して感じた「転職前に準備しておいたほうがいいこと」を5つ紹介しました。

改めてまとめると、

  1. 転職後に必要になる知識を少し勉強する
  2. 生活費を確保する
  3. 退職・入社に必要な手続きを確認する
  4. 転職後の生活リズムを整える
  5. 「わからないことがあって当然」と覚悟する

です。

転職というと、

「転職先を決めること」

がゴールのように感じます。

でも、実際には内定が決まってからが新しいスタートです。

私自身、29歳で7年間勤めた教員を辞め、IT企業へ転職しました。

転職して4か月経った今でも、わからないことはたくさんあります。

「転職してよかった」と思う日もあれば、

「前の仕事のほうがよかったのでは?」

と思う日もあります。

それでも、転職という大きな決断をしたこと自体は後悔していません。

新しい環境に飛び込んだからこそ、見えるようになったものもあります。

これから転職する方へ。

転職前に完璧な準備をする必要はありません。

ただ、

お金・仕事・手続き・生活・心の準備。

この5つを少しずつ整えておくだけで、転職後のスタートはきっと楽になります。

この記事が、これから転職する誰かの参考になればうれしいです。

ABOUT ME
ひと息さん
ひと息さん
7年間教員として子どもたちや保護者と関わる中で、「人生の計画を立てることの大切さ」を感じてきました。先生の仕事、プライベートの充実、節約貯金投資など、頑張りすぎず、でも前向きに。そんな働き方や暮らし方を一緒に考えられる場を目指します。FP3級/メンタルヘルス・マネジメント2種3種/基本情報技術者試験